【開催レポ】CAMPFIRE家入さんBASE鶴岡さんからの、キモに据えたい5つの発言
はあぁっ!気づけば連休明けてしまいましたが…
新年度早々の2019年4月9日。
岡崎市図書館交流プラザりぶらのホールが
超絶熱い空間になりました。
日本を代表する起業家 家入一真と鶴岡裕太
「ぼくらの未来のつくりかた」
●開催概要はこちら
りぶら最大の収容人数を誇るホール280席が予約で満席。
BASEご担当者も驚く関心の高さです!
安心・安全のプラットフォームで、アイデアや挑戦したいコトを形にする
クラウドファンディングサービスCAMPFIREの家入さんと
ネットショップ作成サービス「BASE」の鶴岡さん。
秋元が進行役となり、
ECでチャレンジを応援する二人から、
起業家に必要なマインドや行動のエッセンスを引き出していきました。
このお話、特に創業を検討されている方にはとても熱く、
老舗の方でももちろん奮い立つことがありました。
オカビズで多くの事業者さんのお話を伺い
がんばる姿を見ている事務局たけだとして
これは参加できなかった事業者さんにもぜひ聞いてほしい!と思った
とても心に残ったことばをピックアップします。
1.起業してないとできないことって、
そんなにない。
「今やるべきことをやらずに、
起業を名目に今の仕事をあきらめたりとかするのは、口実だと思う。
起業するために※※をやめるっていうのは、美談のように聞こえるけど、
土日や夜にできることってまだある。
学校も休学できるし
(鶴岡さんは大学を休学して家入さんのサポートやBASE立ち上げをしています)、
結果だめでしたでも復学できるし、
起業のためにリスクをとらないといけないことではない。
不安を因数分解して、それをつぶしていく思考を深めていけば解決できることって結構ある。」
起業だけでなく、新商品開発や営業活動なども
やれない理由をあげるのは簡単だし、
かといって退路をすべて断ってやるのも中小事業者にとっては
リスクが多いですよね。
今の環境でできること、今の人材でできることを
とにかく取り組むことって、意外とできていない人が多いのかもしれません。
2.「まず自分が与えられるものを回りに与えることから始めたのが、鶴岡さんのすごいところ。」
by家入さん
鶴岡さんは、家入さんのインターンのようなことから始め
一年のうち360日くらいは後を追うように過ごしたといいます。
それでも、鶴岡さん曰く
「家入さんにそんなに期待していない。
家入さんからなんかもらってやろうというのを期待していない。
360日のうち一日いいハナシしてくれたら喜べる。」のだそう。
逆に追われていた家入さんは「自分がやってみたいことを、
鶴岡さんが全部、嫌な顔せず手伝ってくれた。だから、なんか逆に力になりたいと思った。
そのとき自分が与えられるのは、人をつなげることだと思った。」と言って
鶴岡さんの人脈拡大やサポートメンバーを集めるフォローをしてくれたそう。
多くの人が仲間探しに課題を抱えるけれど、
どんな人も、いきなり知らない人に協力なんてできないですよね。
だからまず、自分が与えられるものを周りに与えることから始めたのが
鶴岡さんのすごいところだと、家入さん絶賛です。
3.物欲や価格で価値が決まらない時代=自分が「何が幸せ」かを決めなければいけない苦しさがある。
投資されるような小さな事業者がいい、とか
売り上げ規模が※※以上でないと、とか
何か絶対的な価値観で測れる時代ではなくなっている、とお二人。
相対的な価値観で、それぞれがいいものを判断する時代だから
良くも悪くも、自分で大切だと思うこと・やりたいことが尊重されるということ。
その分、「何が幸せ」か与えられない苦しさがあるといいます。
「幸福度のものさし」は、小さな幸せをちゃんと感じられるか。
それを大事にしていくことで手に入れられるといいます。
あの店より売れている、でなく、目の前のお客さんが喜んでくれた、
子供が「お父さんかっこいい」と言ってくれた、
チームで力を合わせて納期に間に合わせた、
オカビズでも事業者さんからそういううれしそうなお話をたくさん聞きます。
そういう少しずつの幸せを自分の尺度で決めていくこと、ということでしょうか。
4.大きな流れを止める方法を考えるより、流れの中で生きていくのか、を考えたほうが絶対いい。
中小事業者にとって、ネットショッピングは販売機会の拡大にもなり、脅威でもあります。
家入さんや鶴岡さんの耳にも、
価格競争に巻き込まれると感じたり、食われる恐怖感がある事業者から
ネットを使ったサービスに否定的な意見も入るようですが、
冷静に環境を見てみることを提案しています。
「馬車移動が自動車に代わる流れは止められないのと同じ」。
ECをいかに活用していくかや、
その中でもその土地でしか買えないもの・リアルなものの
価値をどう上げていくか、考えたほうがずっと建設的だというのがお二人の意見。
「もう高齢で、ぜんぜんネットとかわかんない」という方も
オカビズでサポートしてネットショップを始めたり
情報発信をするケースもあります。いつからでも遅くはありませんよ!
5.大きなビジョン
「家入さんはビジョンしか語っていない」、と鶴岡さん。
一緒に働く人は、家入さんに共感して、信じている未来を実現するために働いているんだそうで、
家入さんから細かな指示や成否についてのコメントもあまりない様子。
「短期的な目標に一喜一憂があると、どうしてこの仕事しているか、
っていうことを見失いがちだから、
会社の中で大きなビジョンを語ることが(トップの)役割だと思っている。
どんな小さな仕事もビジョンに向かって必要なこと。
ビジョンはアップデートしてもいい。何のためにやるのか、何に貢献するのか、を
チームで共有する楽しさがある。みんなで追えるってかっこいい。」というのが
家入さんの考え。
…事務業務とか軽作業とかだと特に
「あれ私なんでこんなことしてるんだっけ?」なんていう瞬間ありますよね。
それをやることが目的ではなく、その先に先に
つながる業務があって、すべてがつながって会社や事業の
ビジョンが達成される、その大きな流れの一翼をになっているということを
常々意識させるトップがいたら、モチベーションて全然違う。
チームで成し遂げるためにトップに必要なこと、なんですね。
通常のセミナーでは質疑応答の時間もとったりできますが、
今回の規模ではちょっと難しい。。。
ということで、急遽匿名で質問を集められるネットサービスを使って
質問を集めました。
家入さん、鶴岡さんへの随時の感想もつぶやいていて
登壇中もスマホを興味深々にのぞき込むお二人w
なかなかない風景でした。
オカビズスタッフ武田の主観的なまとめになりましたが
聞いている最中「ああ!あの事業者さんのことだな」とか
「この事業者さんに伝えたい!」みたいな気持ちになりました。
そして私自身も。
オカビズはスタッフも相談員もみんな、
地域のために力を生かしたいと想いをもって集まっている仲間なので
「ビジョンを強く発信して」というあたりは特に
とても共感する部分もありました。
全体として、家入さんと鶴岡さんの仲の良い
穏やかな時間の流れのセミナーでした。(内容は激あつでしたが)
今年度もオカビズでは無料で参加できるセミナーを
たくさん準備していますので、オカビズFBやメルマガをぜひフォローくださいね。
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