ITシステム導入を成功させる 最低限!4つのポイント

OKa-Biz相談員の連載コラム始めます!!!

トップバッターをきるのは、江藤麻由。


『ITシステム導入を成功させる 最低限!4つのポイント』

早いもので2015年も残り1カ月を切りました。
皆さんにとって、どのような年でしたか?
元旦に立てた計画・目標は達成できそうですか、
それとも三日坊主で終わっちゃいましたか(笑)

私は、5年計画の最終年の2015年は、
計画のひとつ「会社勤めを辞める」は達成できましたが
残りの計画は、道半ばですので、
来年も引き続き達成に向けてがんばります。

さて、ITシステムを活用した生産性の向上、経営力のアップが
事業経営に不可欠と言われて久しく
来年こそは、自社にもITシステムを入れて、
業務の効率化・合理化を図ったり、商品開発に活用したりと
お考えの経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、ITシステムは、上手に活用すれば、
会社の経営力をアップしてくれるツールです。
しかし、ITシステムの導入を安易なものとして考えてはいけません。
表には出てこない話しですが、
大企業も含め、システム導入の失敗は実は多いのです。


<成功させる 最低限!4つのポイント>
1.価格だけで、システム会社を選ばない
予算が限られていますので、価格は安いに越したことはありません。
しかし、他の商品・サービス同様、安いなりの理由があります。
例えば、稼動後のサポートをしない、仕様書を残さない、テストを削るなど、
マイナスの理由であれば、その会社は選択肢から外した方が良いでしょう。
逆に、パッケージソフトを上手く活用する、
各人が持って行いる能力が高く余計な人件費が掛らないなど
プラスの理由であれば、もちろん選択肢のひとつになりえるでしょう。
   
2.現場従業員へ十分な説明をし、理解を得た上で、システム導入を決める。
現場従業員の理解を得ないまま、いざ、システム導入のプロジェクトをスタートさせると
現場従業員からの不満が噴出します。
この状況では失敗に終わることが、火を見るより明かです。
経営者だけが使うのではなく、現場の担当者も使いますので、理解・協力を得てから決定をしましょう。

3.システム会社に要件定義(どういった機能が必要か否かの決定)や設計の丸投げをしない。
丸投げされた場合、システム会社は、自分達の思い込み、先入観で要件定義をし、設計してしまいます。
現場の声を無視したシステムは、現場に混乱を招くだけで、使いものにならない粗大ゴミになります。
システムは、現場の従業員が作り上げていくもので、システム会社が作り上げていくものではありません。
システム会社は、あくまでシステム開発の代行をするところなのです。
 
4.十分なリハーサルをした上で、システムを稼動させる。
システムは、作ってはテストを繰り返し、エラーや不具合を出して、それらを修正し作り上げていくものです。
一発で完成するシステムは、この世に存在しないと言っても過言ではありません。
リハーサルをしないで稼動すれば、発注・受注・販売・支払などの根幹業務がストップするでしょう。
処理がストップすれば、取引先からの信用を失います。
ここは、「清水の舞台から飛び降りる」のではなく、「石橋をたたいて渡る」必要があります。


年が開ければ、次年度の事業計画や予算計画を立てる時期ですね。
ITシステムの導入の計画を考える際には、是非、成功するように慎重にご検討下さいね。

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